松本清張著「眼の気流」


「眼の気流」新潮文庫。読み終えました。
最近は、短編にはまっております。
この本は270ページほどに5編入っているお手ごろサイズです。
意味がよくわからない題名がいいです。
デジカメが手にはいったので、
今後はカバーデザインにも注目していこうと思います。

d0063706_1133955.jpgこのカバーデザインは題名と妙にマッチしていて秀逸です。
気流感がでております。
デザインは辰巳四郎氏。
地味さかげんとわけのわからなさ。
それでいて内容ともあっているような昭和の匂いをかもし出しております。
見ているとだんだん引き込まれ心が落ち着くような、
不思議な魅力があります。
いったい何を描いているんだこの絵は!と怒る人もいるかもしれないですが、そこがまたいいですね。


松本清張の本も読むと気分が落ち着きます。
内容は犯罪物ですが、独特の松本清張的世界をかもし出しており、この本も例に漏れずです。
話は佳作が多いですが、どれもリーダビリティーがあり最後まで一気に読んでしまいます。
しかし、この本の犯罪はそれほどひどい物はありません。
殺人事件ではなく自分の出生の秘密を探る話や
才能がなくなった有名作家の代筆をする男を描いた話なども入っております。
が、どれも松本清張の雰囲気が充分漂っております。
たまにこの世界に浸りたい気分になります。
過去読んだ短編をもう一度読んでみたくなりました。
でも、次は今更ながら初読の浅田次郎著「鉄道員(ぽっぽや)」です。
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by yururitositarou | 2005-08-01 23:56 |
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