一回目に引き続き、TBSドラマ「華麗なる一族」についてです。
結構面白い(予想以上)ので毎回見ております。 まあ、面白さは人によって違うと思いますが、私はのめりこんで見ております。 今日は稲森 いずみさんの演技に感動。 銀行の非情な世界も怖いです。でも、実際、今でも銀行に限らずそうなんだろうなとも思います。 ちょっと、意外だったのは北大路欣也さん演じる万俵大介が、銀行のために過労なる死を遂げた部下に対して悲しみを見せるシーン。 原作はどうだったのか忘れましたが、もっとクールで現実的だった印象なので意外でした。 現実でもああいう世界やビジネス最前線では、そんな甘い感情に浸っていたら、なめられて負けてしまうでしょうから。 人間的面を見せられると憎みきれなくなります。 それぞれの室内シーンも大きさ重量感を感じて、それもまた楽しませてもらっております。 昔の車が走っているのが見れるのも楽しみのひとつです。 ただ、詳しくないので何と言う車か正確にはわかりません。 前回、鉄平が乗ってたのは、いすずベレット!かも。 今回、鉄平の社用車らしき車は、スカイライン!かな。 と言う感じで見ております。 今回の内容でたぶん話題になるのが、鉄平に向かってくるイノシシ。 人形なのか本物なのかわかりませんが、動きがぎこちなく、チープを助長するカメラアングルも手伝って楽しませていただきました。 1,2話の将軍という鯉やキムタク似の祖父の絵など、そういう点で楽しませてくれますし、それが話題にもなったりします。 結構、見た人は私を含めて馬鹿にしたりしますが、私はこれはあえて狙ってそういう風に撮ったと見ております。 それだけ制作側のセンスが高度であるのだと。 あえて荘厳なドラマの中にそういう風なチープな映像を組み入れることによって、そのシーンは結構視聴者の印象に強く残ります。 そして、何かとその事について話題にしたりします。 それによって、その話を聞いた人が、興味を持って見るようになる。 広告的にもすばらしい効果をあげます。 いかに受ける映像をあの荘厳なドラマの中にドラマ自体を大きく崩すことなく挿入し視聴者の心を一瞬でも和ませるというのは、かなり高度な計算しつくされたセンスが必要であると思います。 視聴者は馬鹿にしながらも頭の中に残ってしまうのです。 馬鹿にしながら実は手玉に取られているのかもしれません。 荘厳とふざけているのか真面目なのかわからないと思わせるチープの融合は、次はどのような仕掛けが出てくるのだろうと玉手箱を覗きたくなるような欲求をさりげなく視聴者に植えつけて見続けたいと言う気持ちにさせるのかもしれません。 フランス時代のルイス・ブニュエルの映画やミケランジェロ・アントニオーニの映画(それぞれまったく違いますが)を見たときと同じような不思議な感覚を持ちました。 と私が、もしかしたら・・・と思ったことを書き連ねました。
by yururitositarou
| 2007-01-28 23:40
| 華麗なる一族
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