<   2006年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧

ポセイドン

映画「ポセイドン」見ました。
昔の「ポセイドンアドベンチャー」より面白いと思います。

パニック映画の重要要素であるセレブ達の集う場所
(平民達だと本当に可哀想なので面白みがかけます。セレブの集う場所というのが観客の隠れたダークな残忍性を楽しませてくれると、表立っては言われませんが、そう私は読んでおります)
が地獄と化す点と自分だけ生き残ろうとする奴の登場
(この要素は少し弱いですが・・・)
もちゃんと盛り込まれておりますし、昔のより海洋サスペンスの要素が盛り込まれていて満足です。

海洋物としてはサメは出てこないですが、水の恐怖はいやというほど味あわせてくれます。

パニック物としては、ダークな目で見たら優雅なセレブ達の地獄絵を楽しめるし、まっとうな目で見てもその恐怖は充分楽しめます。

しかし、あまりにもこれでもかこれでもかと危機に襲われるのでかなり疲れます。
それだけ、よくできているのだと思いますが・・・

それと、主人公達が、生き残るため他の生存者を犠牲にするシーンがあり、これは奇麗事だけじゃなくて現実的で気に入りました。

しかし、最後のカート・ラッセルの行動だけは解せません。
あんな勇気を出せる主人公を出してしまうとなんだか私にそんな勇気が無いからかもしれないですが、劣等感におちいります。

あくまで主人公達はスーパー勇気の持ち主より、もう少し勇気が無い等身大の人間が脱出するように仕向けてほしかったような。

見るほうは自分がその場にいたらとも考えたりするのであまりにも、観客達の一般的勇気よりもかけ離れた勇気をだされてしまうと、しり込みしてしまいます。

でも、それ以外は単純明快な海洋パニック映画として充分楽しめます。
[PR]
by yururitositarou | 2006-06-27 20:47 | 映画

ダヴィンチ・コード

ダヴィンチ・コードの本読んでから映画みました。
う~ん、本で謎がわかってしまうと映画見てもなんとも感じないです。
内容知らなくて映画だけ見たとしても、主人公達が観客をおいて勝手に推理を進めちゃっているような・・・
最初にミステリー小説として一般に広く謎を提示した事に価値があったのかもしれないです。
トム・ハンクスも存在感無いし、上手く宣伝に乗せられてしまいました。
それに本は文庫本で三冊。
一冊にまとめても京極夏彦作品より薄いと思いますが、三冊分のお金を払ってしまい、出版社の思惑に乗せられてしまったような・・・
なんだか後味が悪い気分です。
テレビの特集見ればそれでいいような気がいたしました。
[PR]
by yururitositarou | 2006-06-27 20:15 | 映画

なんとなくクリスタル

「なんとなくクリスタル」田中康夫著 河出文庫

長野県に知人がいる関係で、長野県民が代表として選んだ長野県知事とはどういう人なのかを勉強するため、「なんとなくクリスタル」を読みました。
d0063706_3492234.jpg
県民必読の書かもしれないですね。長野県知事はこういう考えを持った人なのかと理解しやすい内容でした。

というのは、大げさで見当違いで半分嘘ですが、昔のベストセラーで未だに読んでない有名小説です。

しかし、これが不思議と本屋さんで見つけられないのです。
私は、たまたまブックオフで見つけて購入できました。

あれだけのベストセラー小説なのになんで本屋においてないのか?

多分、仕入れてもすぐに売切れてしまうか、単なる流行小説として受け取られて、流行は過ぎたので見向きもされなくなったのか・・・よくわかりません。

で、話は1980年のバブル期が舞台で、モデルでもある女子大生が主人公。
そんな彼女の東京でのオシャレな日常生活が淡々と時にはエッチに描かれております。

読んでいくうちに気分は80年代のオシャレでリッチな生活の気分に!

この本の面白いところはページを開いて右側が小説、左側が小説にでてくる店や音楽等々のオシャレなウンチクが満載された註釈が書かれております。
1980年の文化の勉強にもなりそうです。

更に河出文庫の著者あとがきでは下のような当時の著者のオシャレな写真付きです。
d0063706_339184.jpg
いくらオシャレでも、今更20年以上も前の話を読んだって、流行遅れも甚だしいし、役立たないと言われればそれまでかもしれないですが、今よりも華やかな時代の雰囲気が感じられ、ある意味笑えるような感じもします。

小説としては、単なる流行小説で、一見中身が無いように感じられるのですが、主人公達のノー天気生活は幸せそうに見えてもなんとなく不安定で、はかなげな空気が漂っており、独特の感じを味わえます。逆に不景気な今だからこそ当時の空気を吸ってみるのも面白いかもしれません。

一見、軽くてドラマ性もなく、中身が薄いようですが、当時の空気をよく現しているようで、まさに「なんとなくクリスタル」という感覚を味わえるなかなか面白い体験でした。
しかし、ラストは悲しくは無いのですが、何故かはかなさと懐かしさという感情に支配され余韻が残りました。

なぜか忘れられない不思議な雰囲気の小説です。
個人的にはお気に入りです。
[PR]
by yururitositarou | 2006-06-06 04:01 |