映画「ポセイドン」見ました。
昔の「ポセイドンアドベンチャー」より面白いと思います。 パニック映画の重要要素であるセレブ達の集う場所 (平民達だと本当に可哀想なので面白みがかけます。セレブの集う場所というのが観客の隠れたダークな残忍性を楽しませてくれると、表立っては言われませんが、そう私は読んでおります) が地獄と化す点と自分だけ生き残ろうとする奴の登場 (この要素は少し弱いですが・・・) もちゃんと盛り込まれておりますし、昔のより海洋サスペンスの要素が盛り込まれていて満足です。 海洋物としてはサメは出てこないですが、水の恐怖はいやというほど味あわせてくれます。 パニック物としては、ダークな目で見たら優雅なセレブ達の地獄絵を楽しめるし、まっとうな目で見てもその恐怖は充分楽しめます。 しかし、あまりにもこれでもかこれでもかと危機に襲われるのでかなり疲れます。 それだけ、よくできているのだと思いますが・・・ それと、主人公達が、生き残るため他の生存者を犠牲にするシーンがあり、これは奇麗事だけじゃなくて現実的で気に入りました。 しかし、最後のカート・ラッセルの行動だけは解せません。 あんな勇気を出せる主人公を出してしまうとなんだか私にそんな勇気が無いからかもしれないですが、劣等感におちいります。 あくまで主人公達はスーパー勇気の持ち主より、もう少し勇気が無い等身大の人間が脱出するように仕向けてほしかったような。 見るほうは自分がその場にいたらとも考えたりするのであまりにも、観客達の一般的勇気よりもかけ離れた勇気をだされてしまうと、しり込みしてしまいます。 でも、それ以外は単純明快な海洋パニック映画として充分楽しめます。
by yururitositarou
| 2006-06-27 20:47
| 映画
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